情熱大陸に出演の「ファミリーホーム養育者」廣瀬タカ子さん。これまでに、様々な事情で生みの親と暮らせない要保護児童68人の子どもたちを里親として育てて来ました。その活動はとても立派なものです。しかし、そこにかかる養育費やお金はどうなっているのか?気になったので調べてみました。
廣瀬タカ子さんプロフィール
廣瀬タカ子(ひろせたかこ)
1947年生まれ
出身地:北海道伊達市
出身高校:神戸学院大学附属高校
職業:ファミリーホーム「ひろせホーム」代表
<経歴>
1990年 里親会の千葉県君津市支部長に就任
1992年 千葉県副会長と支部長を兼務。
1995年 千葉県里親会長に就任、児童審議部会長を兼務。ファミリーホームの必要性を訴え、施設養護の子に家庭体験事業を実施し、児童の自立に向けた取り組みを試み始める。
2003年 里親型ファミリーホーム「ひろせホーム」を設立。
2005年 ファミリーホーム全国連絡会と命名し、有志と支援関係と共に全国里親型のファミリーホームを設立。会長に就任し全国にファミリーホームを広めるための活動を開始。
里親制度とファミリーホーム
「里親」とは、親の病気、家出、離婚、そのほかいろいろな事情により家庭で暮らせない子どもたちを、自分の家庭に迎え入れて養育する人のことをいいます。
「里親制度」は、児童福祉法に基づいて、里親となることを希望する方に子どもの養育をお願いする制度です。
「ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)」は、家庭環境を失ったこどもを里親や児童養護施設職員など経験豊かな養育者が、その家庭に迎え入れて養育する「家庭養護」のことです。
廣瀬タカ子さんのお父さまも里親として子どもを引き取っていて、廣瀬さんも里子と共に幼少期を過ごしてきました。また、中学生の頃には、養子として叔母の元で暮らしたこともあるそうです。そんな経験から20歳で結婚した後、40代でご自身も里親登録をし、2003年に千葉県で最初の里親型ファミリーグループホームを開設。家庭の中で子どもを養育する必要性を訴え、地方自治体ごとの制度だったファミリーホームを全国に広める活動を始めました。
里親制度の補助金はどうなっている?
現在の⽇本では、様々な理由で親と暮らせない⼦どもたちが45,000⼈いると⾔われています。そのうち約39,000⼈が、乳児院や児童養護施設で集団⽣活をしています。⾥親家庭で暮らしている⼦どもたちは約6,000⼈と言われています。社会的養護が必要な里親はまだまだ足りていないというのが現状です。
里親制度というものを廣瀬タカ子さんを通して知った。里親に興味がある、自分の里親として子供を育ててみたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、子供を育てるには教育や世話をするだけでなく、養育費もかかります。里親制度における養育費や補助金などはどうなっているのでしょうか?
厚生労働省 子ども家庭局 家庭福祉課の資料によると以下のようになっています
里親手当 養育里親 86,000円(2人目以降43,000円)
(月額) 専門里親 137,000円(2人目以降94,000円)
一般生活費(食費、被服費等。1人当たり月額)乳児 58,570円、 乳児以外 50,800円
その他(幼稚園費、教育費、入進学支度金、就職支度費、大学進学等支度費、医療費、通院費等)
いかがでしょう?結構な金額が支給されるようです。里親に金銭的負担をかけないための制度はあるようです。
実際に里親になった方のブログなどを読むと、子供を養育するための費用としては充分なようです。
もちろん、お金の問題だけではなく、里子を愛情を持って育てるという気持ちが大切です。しかしお金が問題になって出来ないと思っている方がいらっしゃったら、一度調べてみてはいかがでしょう。あなたの愛を必要としている子供がどこかにいるかもしれません。
廣瀬タカ子さんまとめ
里親になるというのは簡単なものではないでしょう。廣瀬タカ子さんには「どんな事情があれ、産まれてきた子を守るために周りがどれだけサポートできるか。社会全体で子どもを育てる世の中になってほしい」という思いがあります。また、長年の経験を通してファミリーホームを全国に広める活動もしています。たとえ血は繋がっていなくて「お母さん」として68人の子どもたちを育てて来た廣瀬タカ子さん。とても立派な方だと思います。これからの活動を応援しています。